モデルになるための第一歩は、モデルオーディションを受けることです。そして、その第一の関門が書類審査です。
オーディションの書類審査はたくさんの応募者の中から、ほんの数十名程度が通過するという狭き門となっています。
たくさんの応募者の中から選ばれるためには、写真の第一印象が大変重要となってきます。
ですので、できるかぎり良い写真で応募したいところですよね。
ここでは、オーディション用の写真を撮影する際の服装や髪型、メイクをご紹介すると共に、写真の撮り方についても簡単に解説しています。
モデルオーディションを受ける方の参考になれば嬉しく思います。
モデルオーディション用の写真を撮る時の服装とは?
モデルオーディション用の写真を撮る時の服装には、これが定番と呼ばれるものがあります。それは、 T シャツもしくはタンクトップにショートパンツを合わせたコーディネートです。
モデルさんの場合、身につける洋服を綺麗に見せることが求められます。 ですので、モデルオーディションでは、体型も重要な審査の対象となっています。
T シャツもしくはタンクトップにショートパンツを合わせたコーディネートは、 体のラインを分かりやすく見せるだけでなく、明るく健康的ではつらつとした印象を見る人に与えます。
T シャツやタンクトップの色合いは、 白か明るめのパステルカラーがおすすめです。 顔を明るく見せる色を選ぶようにしましょう。その人の肌の色にもよるので、いくつか合わせてみて自分に合ったものを見つけるようにしてください。
定番のコーディネートをご紹介しましたが、絶対にこれでなければいけないということではありません。
10代ならばショートパンツも元気があって可愛らしい印象ですが、20代もしくはそれ以上の方では、ちょっと子供っぽすぎて抵抗があるかもしれません。
そのような場合には、体のラインをすっきりと見せることを意識して、ミニスカート を合わせても良いでしょう。
次に、逆にこういう服装はやめておいた方が良いと思われる例もご紹介しておきます。
ゆったりとしたパンツと長めのカーディガンで体を覆ってしまっています。このような服装では体のラインが全く分からないので、オーディションの審査員も、どう評価して良いのか困るでしょう。
二の腕が太い、足が太い、お腹が出ているなど、自分の体型の欠点を隠したくなる気持ちは分かりますが、オーディションではありのままの姿を見せることが大切です。
ファッションセンスも審査の対象?
通常のオーディションでは、ファッションセンスは基本的に関係ないと思います。
モデルさんはどんな色にも染まっていない白紙のキャンバスであることが望ましいです。オーディションでは体のラインがわかる服装とナチュラルなメイクで素材の良さをアピールします。
しかしながら、雑誌の読者モデルの場合はちょっと事情が違います。
読者モデルは、読者にとってはとても身近な存在です。そのライフスタイルも含め憧れの存在といってもいいかもしれません。
雑誌の企画では、普段着のまま誌面に登場することも多いです。ですので、普段の服装がその雑誌が提唱するファッションとマッチしていることが重要視されます。
読者モデルに応募される場合には、ファッションセンスも審査の対象と思っておいた方が良いでしょう。
結局のところ、どのようなオーディションに応募するかによるので、いろいろなオーディションを受けたいと思っている方は、2種類の写真を用意しておくことをおすすめします。
ひとつは、自分のファッションセンスを全面に出したもの、もうひとつは体型のわかる服装にナチュラルメイクといった一般的なものにしておきましょう。
おすすめの靴は?
ショートパンツに合わせ、足元の靴はカジュアルなスニーカーとしたい思う方も多いかもしれません。しかし、オーディション用の写真を撮影する際には、ヒールのある靴の方がおすすめです。
ヒールのある靴を履くと背筋がピンと伸び、姿勢が良くなります。また、脚を長く見せる効果もあります。
靴の色は、できれば肌の色に近いページュやライトブラウン、淡いピンクなどが良いですね。肌の色に合わせることで、さらに脚を長く見せることができます。
ショートパンツに合わせる場合には、カジュアルな感じのヒールの靴もあるので、そちらを選ぶようにしましょう。
すっきり顔を見せる髪型にしよう
オーディション用の写真を撮影する際には、服装だけでなく髪型にも気を配りましょう。
あなたの顔立ちがよく分かるように輪郭をすっきりと見せる髪型にしてください。
一番のおすすめは、イラストの左のような後ろで束ねる髪型です。束ねた髪をまとめて結い上げるスタイルもいいですし、若々しくポニーテールもいいですね。
特に顔の大きさが気になる人やエラが張っている人は、この髪型にすることで輪郭が背景となじみ、欠点が目立たなくなります。
ショートヘアの場合は、すっきりと輪郭が見えているなら、特に気にする必要はないかと思います。
ロングヘアで後ろで束ねない場合でも、イラストの右のように、すっきりと輪郭を見せるようにします。顔が小さい方の場合は、髪で輪郭が強調されるので、すっきりとまとまった小さな顔が際立ちます。
絶対にこの髪型でなくてはいけないというような決まりはありません。ですが、顔の輪郭をすっきりと見せることを意識するようにしてください。
メイクはナチュラルメイクが基本
オーデション用の写真を撮る際のメイクは、ナチュラルメイクが基本です。
ファンデーションでお肌のトーンを整え、眉毛を描き足して形を整えます。アイシャドウやリップはブラウン系の肌の色に馴染みやすいものを選ぶようにします。チークは、ほんのりと血行がよく見える程度入れると良いですね。
アイシャドウやリップで、個性的な派手な色を入れたり、チークで顔が立体的に見えるようなメイクにすると、元々の顔立ちがわかりにくくなってしまいます。
あなたの顔立ちがはっきりと分かるようなメイクを心がけましょう。
メイクはいらない?すっぴんでもいいの?
オーディション用の写真撮影の際には、ナチュラルメイクをおすすめしています。かといって、すっぴんでも良いかというと、そうではありません。
どの程度メイクをするかは、オーディションを受ける方の年齢にもよります。しかし、例え10代の方でも薄くファンデーションだけは付けることをおすすめします。
なぜなら、ファンデーションでお肌のトーンを整えることで、写真の仕上がり具合が全く違ってくるからです。
アイプチはしてもいいの?
アイプチは一重まぶたの方ならば一度は試したことのあるアイテムではないでしょうか。日常的に愛用されている方も多いかもしれません。
オーディションを受ける際にアイプチをすることについては、意見が分かれるところでしょう。
オーディションではありのままの姿を見せることが重要です。しかしながら、受からなければ意味がありません。
ですので、個人的な見解としては、受かるために必要なことならば、アイプチをすることも良いのではないかと思っています。
ただし、アイプチをしてオーディションに受かり、プロのモデルとして活動して行くならば、いずれ美容整形で二重まぶたにする必要が出てくるしょう。
美容整形と聞くとちょっと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。でも、最近ではプチ整形とも呼ばれるメスを使わない施術方法もあります。仕上がりが気に入らなくても元の状態に戻せますので、試して見る価値はあります。
カラーコンタクトは入れてもいいの?
通称カラコンとも呼ばれる瞳の色を変えることができるカラーコンタクトですが、これはやめておいた方がいいですね。
瞳の色がオーディションの合否に関係することは、通常ないと思います。
ですので、あえてカラーコンタクトを入れる意味はありません。本来の瞳の色がわからなくなるデメリットの方が大きいです。
オーディション用の写真の撮り方は?
オーディション用の写真の撮り方についても簡単にご紹介しておきたいと思います。
まず、写真を撮る際は必ず、友人やご家族の方など自分以外の人に撮影をしてもらうようにしましょう。自撮りは絶対にしないでください。
オーディションの書類審査は写真でほぼ決まると言っても過言ではありません。ですので、できるかぎり写りの良い写真を送ることが大切です。
何枚か撮影してもらった写真の中で一番良いものを送るようにしましょう。
プロのカメラマンに依頼するのも一つの方法です。近くの写真スタジオで撮影することもできますし、ナチュラルな感じで撮影したければカメラマンが出張してくれるサービスもあります。
出張撮影サービスのLovegraph[ラブグラフ]写真を撮影する場所と時間帯は?
オーディション用の写真を撮るなら、雑然としていて生活感のあるようなところは避けた方がいいですね。
もちろん、特別おしゃれな場所で撮影する必要はありません。白い壁の前、もしくは公園などの背景に緑がある場所で撮影するのが一般的です。
撮影する時間帯は、早朝と夕方の光が黄色くなる時間帯を避けて、太陽の光が直接当たらない日陰で撮影するようにします。
太陽の光が顔や体に当たると、コントラストが強くなりすぎて、きれいな写真に仕上がりません。
カメラの高さや被写体までの距離は?
全身写真を撮影する場合、カメラの位置が低いほど脚が長く見える効果があります。しかしながら、やりすぎると見上げるような構図になり、全身写真としては違和感のある写真になります。
ですので、カメラの高さは、体の中心である、おヘソのあたりにくるようにするのがちょうど良いでしょう。全身がすっきりと画面に収まります。
上半身の写真は、顔をすっきりと見せることが大切です。カメラは撮影対象の目の位置くらいに構えて撮影すると良いでしょう。
カメラから撮影の対象までの距離は、近すぎないようにしましょう。近すぎるとパースがつきすぎて体型が歪んで見えます。
カメラのレンズにもよりますが、2~3メートルくらいは離れるようにしたいところです。
写真は明るい印象にしたい
写真はできるかぎり明るい印象になるように撮影します。カメラに露出補正がある場合は、数値を変えて何枚か撮影するようにしましょう。
表情は?
写真を撮る時の表情は、軽く微笑んでいるくらいが良いと思います。
笑いすぎて顔の作りがわからないようではオーディション用の写真としては困りますし、まったく無表情でも見る人に、あなたの魅力をアピールすることは難しいです。
ご注意ください
オーディション用の写真を撮影する際の服装として、白いTシャツやタンクトップを推奨していますが、白い壁の前で撮影したときに背景と馴染みすぎて、体型がわからなくなることが多いです。
白い壁の前で撮影するときは、明るいパステルカラーなどの色の服を身につけることをおすすめします。
オーディションの写真撮影でのおすすめのコーディネイト
ここまでオーディション用の写真を撮る際の服装や髪型、メイクなどについてご紹介してきました。
オーディション用の写真撮影では、タンクトップもしくはTシャツに、ショートパンツが定番のコーディネイトです。体のラインもわかりやすく、明るく健康的に見せてくれます。
しかし、ショートパンツは年齢によっては子供っぽい印象になりがちです。できれば違う装いをしたいという方も多いかもしれません。
そこでショートパンツ以外のおすすめコーディネイトをご紹介したいと思います。
体のラインを強調した大人っぽいコーディネイトはセクシーになりすぎて、ともすると下品な印象になりかねません。ですので、できるかぎり上品に見えるようなコーディネイトを考えてみました。
ひとつ目(画像左)は、体にフィットしたTシャツに、ふんわりとしたプリント柄のフェミニンなミニスカートを合わせたコーディネイトです。女らしく優しげな印象になっています。
真ん中(画像中央)は、タンクトップとタイトなスカートを合わせていますが、タンクトップの胸元がそれほど大きく開いていないので、オフィスでも通用しそうなフォッションです。大きめのアクセサリーでアクセントを付けるのも良いでしょう。知的で仕事ができる女性のイメージです。
最後(画像右)はノースリーブのワンピースです。体のラインは出ていますが、フォーマルな装いなので、セクシーすぎず上品にまとまっています。
さて、いかがでしたでしょうか。
オーディション用の写真の服装は、定番のタンクトップもしくはTシャツにショートパンツでも良いですが、もう少し大人っぽい印象にしたいときには、こちらのコーディネイトも参考にしてみてください。