壇蜜さんは、1月スタートの『精霊の守り人シーズン2』 で、宿命の母として運命に翻弄される「トリーシア」役を演じます。その妖艶さだけでなく、「賢い女」としても知られる壇蜜さん。出身大学ほか、その賢さの源流を探ってみました。
壇蜜は、衝撃の登場から「賢い女」にシフトチェンジ成功!
壇蜜さんは2009年にゲーム『龍が如く4伝説を継ぐ者』のキャバ嬢役で出演後、翌2010年に週刊誌の一般公募企画でグラビアデビュー。
その後芸能事務所にスカウトされて芸名「壇蜜」を名乗り、29歳で芸能活動を本格的にスタートしました。
リリーフランキーさん、みうらじゅんさん、福山雅治さん、テリー伊藤さんら高感度著名人の心を独特の妖艶さで虜にしていき、彼らの口コミの力も借りて一気に認知度をあげ、2012年には老若男女問わず名前を知られる存在となりました。
当初はとにかく色っぽい女性として注目されましたが、バラエティ番組などですぐに頭の回転の速さ、切り替えしのセンスの良さも発揮し、コメンテーターやNHKの教養番組などにも登場。
今日では、グラビアタレントとしての妖艶な美しさは保ちつつ、好感度の高い「賢い女」としての評価も得ています。
そんな「賢い女」壇蜜さんの出身大学はどこなのでしょうか?
才色兼備の壇蜜、出身大学はどこ?
壇蜜さんは、幼少の頃に秋田から東京に移住、お受験を経て昭和女子大学付属昭和小学校に入学。そのまま内部進学で中学高校と進みました。
昭和女子大学人間文化部英語コミュニケーション科を卒業、英語科の教員免許も取得しています。
大学で外国研修が必須だったこともあり、壇蜜さんはボストンに留学、その後の研修でニューヨークにも立ち寄った経験があり、ネイティブとまではいきませんが英語も堪能なようです。
大学卒業後には調理師免許、遺体修復師(エンバーマー)、日本舞踊の名取など複数の資格を取得、まさに多彩な女性といえますが、壇蜜さんの「賢い女」としてのイメージを確固としたものにしたのは、豊富な語彙と洞察力を感じさせる会話術でしょう。
例えば、こんな代表的なエピソードがあります。
キャスター久米宏さんが書店の店長、壇蜜さんが書店員に扮して話題の本を紹介する番組でのこと。
『現代の若者の恋愛観』について話が及び、「今どきの若者はラブホも割り勘」という現状に、壇蜜さんがびっくりしたとき、久米宏さんは突然、壇蜜さんにこんな質問をしたのです。
「僕と君がラブホに行ったら、どっちが払う?」
さて、壇蜜さんはどう切り返したでしょうか?
「賢い女」を支える豊富な語彙と会話術は銀座で学んだ?
壇蜜さんは、サラリと「文春さんが払うと思います」と答えたのです。
熱愛スクープを連発する週刊誌にひっかけたタイムリーさ、ちょっとセクハラ危険領域に入りかけた発言を久米さんの面目をつぶすことなくサラリとかわすスマートさ。
このときの二人の会話は、「賢い女」壇蜜さんの面目躍如としてネットなどで大きな話題になりました。
こういう会話術は、例え難関校でも大学で学べるものではありません。
同じ久米さんとの番組に教育学者の齋藤孝さんが出演した際、齋藤さんは壇蜜さんのボキャブラリーの豊富さを絶賛し、会話の表現力や説明力に直結する語彙力の豊富さは高い知的レベルを示すもの、と説明しました。
すると壇蜜さんは、読書経験もさることながら、「銀座で鍛えられたかも」と明かします。
銀座でホステスをしていたとき、お客様との会話についてゆくために新聞で世界情勢から経済、株の知識まで興味を持って情報収集することが欠かせなかったこと。
しかしその手の会話にかまけて艶っぽい駆け引きもおろそかにしてはダメで、知識を持つことと知識をひけらかさない慎みのバランスを保つことが大事だった、と語ったのです。
それを聞いて久米さんと齋藤さんは、今どきの若い人は「やばい、すごい、あがる」などの言葉で全て済んでしまうようなコミュニケーションだが、それでは社会に出て年上の人と話すときに困る、逆に銀座の一流店のお客様のような語彙の豊富な頭の良い人と話していると自分も頭がよくなるのだろう、と語ったのでした。
その意味では、銀座のホステス時代は、壇蜜さんにとってもうひとつの「大学」のような刺激に満ちた月日だったのかもしれません。
『精霊の守り人』宿命の母「トリーシア」役を才女・壇蜜はどう演じる?
さて、2017年の年明け早々、NHKの大型ドラマ企画『精霊の守り人シーズン2』
が始まりますが、壇蜜さんはこの中で「トリーシア」という大きな役を演じます。
「トリーシア」は、上橋菜穂子さんの『守り人』『旅人』シリーズの中の『神の守り人』というお話のキーパーソン「アスラ」という異能の力を持つ美少女の母であり、抑圧された民族として宿命に翻弄される女性です。
「(彼女の持つ)ワケあり感を、求められるだけ発揮したい」と取材に応えていた壇蜜さん。
一大ファンタジーの中に登場する宿命の母を、才女・壇蜜さんがどう演じるのか、期待したいものですね。