2015年10月からスタートするTBSドラマ「コウノドリ」のモデルは実在します。
ドラマは現在「モーニング」(講談社)で連載中の同名の人気漫画(鈴の木ユウ著)が原作。聖ペルソナ総合医療センターを舞台に産婦人科医でジャズピアニストでもある鴻鳥サクラの活躍を描く物語です。
この主人公・鴻鳥サクラのモデルとなった医師が大阪府にあるりんくう総合医療センターにいらっしゃいます。ちなみに、こちらの病院は地方独立行政法人で、地域医療の中心的役割を担う大阪南部の中核病院です。
ドラマ「コウノドリ」の原作はどのようにして生まれたのか
漫画「コウノドリ」の著者である漫画家の鈴の木ユウ氏は、2008年に妻の出産に立ち会っています。
それから3年ほど経ったある日、夫婦で漫画の次回作について話している中で、出産したの時の担当医が実はピアニストだったという話になったそうです。そして、その先生を題材に描いてみてはどうかということで話がまとまりました。医師でピアニストと聞くだけで、なんだか素敵な話になりそうな気がしますよね。
そのときの医師が、りんくう総合医療センターに務める産婦人科医・荻田和秀医師でした。
荻田和秀医師は、2014年2月17日放送の日本テレビ系列「しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP」の中でも、コウノドリ・鴻鳥サクラのモデルとなった医師として特集されています。
荻田和秀医師とは?
香川医科大学出身で、りんくう総合医療センターにて周産期センター産科医療センター長兼産婦人科部長を務める産婦人科医です。
鴻鳥サクラと同様に、産婦人科医でありながらジャズピアニストでもあり、実際にライブ活動もされています。
そのライブ映像はこちら。
好きな曲はスティーヴィー・ワンダーの「Isn’t She Lovely(可愛いアイシャ)」で、スティーヴィー・ワンダーが自身の娘のアイシャの誕生祝いとして書いた曲だそうです。赤ちゃんの誕生を祝う曲というところが、いかにも産婦人科医らしいチョイスで思わずほっこりさせられます。
りんくう総合医療センターとは?
大阪府泉佐野市にある地方独立行政法人りんくう総合医療センターは、大阪南部・泉州南部地域の基幹病院で医師120名、病床388。急性期を含む専門医療を提供する高機能病院です。
産婦人科では、断らない病院として知られ、未管理妊婦の受け入れも積極的に行っています。そんなところもコウノドリの設定と同じですね。
未管理妊婦とは?
ドラマ「コウノドリ」でも初回に取り上げられている未管理妊婦とは、これまでに一度も病院で検査を受けたことのない妊婦ことで、いきなり出産することになるためトラブルになりやすく、どの病院でも敬遠されがちです。