2015年7月スタートのドラマ「まんまこと~麻之助裁定帳~」(NHK)の原作やあらすじ、キャスト出演者情報なども合わせてご紹介します。
畠中恵原作のドラマ「まんまこと」がNHKにて7月スタート!漫画は?原作は?
人気作家、畠中恵(はたなかめぐみ)作の小説「まんまこと」シリーズを原作としたNHKドラマ「まんまこと~麻之助裁定帳~」がいよいよ7月16日20時から放送されます。
6月にはシリーズ5巻目が発売され、すでに漫画化もされている人気原作を元にしたドラマということで、期待が集まっています。
ドラマ「まんまこと」とは?
NHKの木曜時代劇枠にて放送される、江戸時代を舞台にした人情ミステリードラマです。
町人たちが持ち寄ってくる問題を解決する、名主というちょっと珍しい職業にスポットを当てた作品で、主人公である麻之助はそんな名主の家の息子として活躍します。
人気作家、畠中恵原作初の連続ドラマ作品という点でも注目が集まっています。
原作「まんまこと」シリーズと、原作者畠中恵とは?
原作「まんまこと」シリーズは表題作「まんまこと」をはじめとする5冊からなる小説シリーズです。(2015年7月現在)累計発行部数は75万部という人気作で、最新刊5巻が6月に発売されました。
主人公である麻之助に持ち寄られる様々な問題を中心に、江戸の町に住む様々な人の心をうつしだす作品です。
原作者、畠中恵とは?
漫画家としてデビューするも、2001年に「しゃばけ」が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞したことで小説家としての活動を開始したという、異色な経歴の持ち主です。
「しゃばけ」や「まんまこと」をはじめに江戸時代を舞台とした作品が多く、たおやかな筆致とどこかほのぼのとした内容で、遠い時代の人々の物語をいきいきと書きだすことで人気が集まっています。
漫画版「まんまこと」
そんな人気作品である原作小説ですが、すでにメディアミックスとして漫画化されています。原作の情緒あふれる内容や登場人物たちの心の機微が、漫画担当の紗久楽さわが描く繊細かつ艶やかな絵によって見事に表現されています。
最新刊3巻はドラマ放映のちょうど一カ月前である6月16日に発売されたばかりで、こちらもドラマと一緒にますます盛り上がってくるでしょう。
ドラマ「まんまこと~麻之助裁定帳~」に集まる期待
原作、漫画共に盛り上がっている作品のドラマ化ともあれば、そこに集まる期待は並大抵のものではありません。
特に畠中恵原作では初の連続ドラマ作品ということで、原作ファンからの期待は大きいでしょう。しかし、制作陣がドラマにかける意気込みも負けてはいません。視聴者の期待に見事に応え、名ドラマとなってくれることでしょう。
NHK木曜時代劇「まんまこと」のあらすじは?その題名の意味とは?
人気作家、畠中恵の原作に様々な演技派俳優が集まったNHK木曜時代劇「まんまこと」ですが、少し変わった題名のドラマです。
番組のあらすじや、それに関わる題名の意味について見ていきましょう。
木曜時代劇「まんまこと」のあらすじ
主人公である高橋麻之助は町の相談役である名主という家に生まれ育ったのですが、ある日を境に真面目な少年からお気楽な遊び人となってしまいました。
普段は頼りない麻之助ですが、ひとたび町人たちから問題が持ち込まれると、持ち前の推理力と思わぬ機転で見事に解決していくという人情ミステリードラマとなっています。
そんな麻之助をとりかこむ登場人物たちもそれぞれ魅力的です。
同じ名主という家柄育ちで女性に人気のある色男な八木清十郎、同心見習いで堅物の相馬吉五郎ら幼なじみは麻之助と共に問題に立ち向かい、麻之助の縁談相手であるお寿ずや清十郎の後添いとして妻になったお由有が物語に華を添えます。
また、原作には登場しないオリジナルのキャラクターとして麻之助の俳諧の師匠や妖艶な芸者などが発表されていることも注目されています。
NHK木曜時代劇とは?
NHKにて放送されている時代劇の番組枠で、同局で放送されている大河ドラマと比べるとエンターテイメント性の高い作品が多いことが特徴です。
過去に放送された作品としては「テンペスト」や「塚原ト伝」、当ドラマと同じ福士誠治主演の「オトコマエ!」シリーズもこの枠の前身である土曜時代劇の作品です。
また、最近では高田郁原作の「銀二貫」や宮部みゆき原作の「ぼんくら」など、人気作家の小説を多数ドラマ化していることで話題になっています。
題名、まんまことの意味とは?
ひらがなで柔らかい印象を持つ題名ですが、実は真真事と書いてまんまことと読み、その字の通りほんとうのことを意味する江戸時代の言葉のようです。
様々な人から持ち寄られる問題の中には、その問題に関わる人々の心の内や意外な事実が隠れています。
主人公たちがそんな問題を見事に解決してみせた時、ほんとうのことが明らかになるのです。
江戸時代が舞台の異色ミステリードラマ
江戸時代を舞台に問題を次々に解決していくという当ドラマですが、これまでにも時代小説のドラマ化を多数こなしてきた番組枠だけあって期待が集まっています。
問題といっても町の相談役に持ち込まれるものは殺人などもってのほかな些細な、しかし当人にとっては重要で厄介なものばかり。
そんな問題たちをどう鮮やかに描き出すのか、注目いていきたいところです。
NHKドラマ「まんまこと」ヒロインキャストは南沢奈央!お寿ずとは?
主人公である麻之助が町に巻き起こる問題を解決していくドラマ「まんまこと」ですが、登場人物たちの恋模様も注目の一つです。
そんな恋模様に関わるヒロイン、お寿ずを演じるのは南沢奈央です。
ヒロインキャスト、南沢奈央とは
南沢奈央はスウィートパワー所属の、ドラマを中心に映画、舞台、CM、ラジオなど様々な分野で活躍する女優です。
父の死に疑問を持つ娘役や、がんを患い絶望する患者の役など難しい役どころをいくつもこなしています。
特に大河ドラマ「軍師官兵衛」では主人公の初恋相手を演じ、叶わぬ約束と共に息絶えるという壮絶な役を演じて話題となりました。
また、ドキュメンタリー番組のナレーションや雑誌や新聞のコラム掲載、果てには古典落語に挑戦するなど女優としての枠組みに捕らわれない活動でも注目を集めています。
南沢奈央の学歴は?
中学生時代からスカウトされていたが、進学し明治学院高等学校に在学中にデビュー。
デビュー後も学業と仕事の両立を続け、両親の出身校である立教大学に進学、その後卒業。
ナレーションやコラム執筆などのお仕事が出来るのは、本人の持つ賢さや知的好奇心の高さからくるかもしれません。
ドラマ「まんまこと」のヒロイン、お寿ず
そんな南沢奈央が演じるお寿ずは主人公との縁談が持ち上がる、ヒロイン的立場の登場人物です。
元は主人公の悪友である吉五郎の親戚であるお寿ずは、少々頑固なところもありますが聡明で快活な女性のようです。
しかし、そんな二人の縁談にも何か事情があるらしく、一筋縄では行かないものを感じさせる役どころです。
江戸時代の恋模様
江戸時代の恋愛というのは身分の差を常に考える必要があり、今よりも難しいものでした。
身分の違うもの同士が結婚する際には、相手の身分と同じ家の養子になるなどという抜け道もありましたが、もちろん容易なことではありません。
そんな中、身分の近いもの同士が知り合いの伝手を使って縁談をするというのは珍しくないことでしたから、主人公も警戒などしなかったでしょう。
お寿ずの持つ事情がどんなものなのか、ドラマでどんな展開を見せるのか期待されます。
南沢奈央に女優として期待すること
持ち前の聡明でどんな役でもこなしてみせる南沢奈央ですが、今回演じるお寿ずは快活でありながらも頑固で、何か事情を持っているという役どころ。
様々な要素を持ち合わせた役であるからこそ、どこか一部分に偏った演技にならないことを期待したいです。
NHKドラマ「まんまこと」注目のキャストの桐山漣と八木清十郎とは?
女性を中心に人気な俳優桐山漣ですが、NHKドラマ「まんまこと」で時代劇初出演を果たします。
当ドラマの制作発表会見では自ら初出演について触れ、緊張している姿を見せました。
八木清十郎役、桐山漣とは
桐山漣は「ミュージカル・テニスの王子様」や「仮面ライダーW」などで人気を集め、現在はドラマや映画を中心に活躍するヒラタオフィス所属の俳優です。
特に「仮面ライダーW」では役に対する思い入れの強さを随所で現し、俳優としても声優としても役に貢献する姿は視聴者の心を掴みました。
涼しげな目元でクールな印象から女性を中心に人気を集めていますが、当ドラマでも女性からの恋慕の情を集める優男を演じます。
女性人気の高い桐山漣、熱愛情報は?
女性人気の高い男性俳優につきものな熱愛報道。
当ドラマでの役どころと同じように様々な浮き名を流しているかと思いきや、どれも共演したことがきっかけで熱愛という噂が立った程度で、正確な熱愛報道はないようです。
これからますます演技の幅を広げていくだろう時期なので、今は仕事に専念したいのかもしれません。
主人公の悪友、八木清十郎
そんな桐山漣が演じる八木清十郎は主人公の悪友という登場人物です。
主人公の麻之助と同じ名主という町の相談役の家に生まれ育ち、その優しげな物腰で女性にたいそう人気があるという役どころです。
同じ名主の息子という立場の麻之助と連れ立って問題を解決したり、時には女性たちや自分の家に関わる問題を麻之助のところに持ち込んだりと色々な方向から物語を動かす存在であることは間違いありません。
清十郎の生家、八木家の事情
清十郎の生まれ育った八木家は主人公麻之助の高橋家と同じ、名主という立場です。
現在は清十郎の父である八木源兵衛が名主をつとめていますが、この八木家というのは今では珍しい家族構成をしています。
源兵衛には妻がいるのですがそれは清十郎の母ではなく、後添いとして妻になったお由有という女性なのです。
お由有は主人公の幼なじみでもあるので清十郎と大して年は違わず、夫婦の間には清十郎の異母弟となる息子もいるのですから驚きます。
原作ではそんな家族構成が騒動を巻き起こすこともあるのですが、ドラマではどんな展開を見せるのでしょうか。
俳優、桐山漣が挑戦すること
ミュージカルや戦隊シリーズという様々なジャンルに挑戦しながらも、現在を舞台にした作品に出演することが多かった桐山漣が、新たに時代劇というジャンルに挑戦するのが当ドラマです。
女性に人気のある優男という、どこか役者本人を感じさせる役どころをどう演じるのか、注目していきたいところです。