サスペンスな俳優!「刑事が犯人」を衝撃的に演じた2人の男

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サスペンスでは刑事が犯人だった、というのは定番の一つ。しかし刑事役と犯人役を同時に演じるには、刑事としてのキャラクターを際立たせ、視聴者の疑いの目が向かないようにする俳優の演技力が欠かせません。その意味で、見事視聴者を驚かせた2人のサスペンスフルな俳優をご紹介しましょう。

二宮和也さん演じる主人公に「なんであんたなんだよ!」と叫ばせた刑事!

「なんであんたなんだよ!頑張って生きてきて、やっと信用できる大人が見つかったと思ったのに…なんであんたなんだよ!」

2008年放送の『流星の絆』最終回で、二宮和也さん演じる主人公が悲痛な叫び声を浴びせた相手、それは…三浦友和さん演じる刑事でした。

三浦友和さんといえば、今でこそ2010年公開『アウトレイジ』と2012年公開『アウトレイジ・ビヨンド』での凄みのあるヤクザ役、2016年公開『葛城事件』での家族や社会を威圧する狂気の主人公役などで「怖い役では相当怖い」イメージもあります。

しかし、それまでは基本的に「いい青年」「いい人」で人情味あふれる役が多く、『アウトレイジ』の2年前に放送された『流星の絆』の真犯人が彼だったことは、原作に忠実とはいいながら視聴者を打ちのめしました。

『流星の絆』は、流星を見るため家を抜け出した間に両親を殺された幼い三兄妹が、成長して詐欺を働きながら真犯人(と推理した相手)を追い詰めようとする復讐劇です。

三浦友和演じる柏原刑事は、両親の殺人事件発生時に捜査を担当した刑事で、事件発生から14年たっても捜査を続けつつ、親を失った三兄妹の成長を見守り続ける存在として登場しました。

二宮和也さん演じる有明功一ら三兄妹の、「復讐のためなら手段を選ばない」危なっかしさを何かとフォローし、三兄妹からも信頼を寄せられていく柏原刑事は、三浦友和さんが演じることで殺伐とした物語にほのかな温かみを感じさせる存在でした。

三浦友和さんがそこまで柏原刑事に血を通わせたため、深い事情があったとはいえ事件の真相を知ったときの三兄妹と視聴者は大きなショックとともに人生のままならない切なさを味わいました。

「刑事役」と「犯人役」を見事に演じ切ったサスペンスフルな俳優の一人と言えるでしょう。

ゆとり系刑事の裏の顔が竹内結子演じるヒロインを震撼させた…!?

2012年に連続ドラマとして放送された『ストロベリーナイト』シリーズ。そのパイロット版として2010年に放送され、2012年に連続ドラマスタート前に新撮部分を加えて再度放送されたのが長編ドラマ『ストロベリーナイト・レジェンド』です。

『ストロベリーナイト』シリーズのヒロインは、少女時代に犯罪被害にあった女性刑事・姫川玲子です。竹内結子さん演じる姫川が捜査一課殺人犯捜査十係主任として自分の班を率いて、心身ともに傷だらけになりながらも事件解決に突き進む様子が描かれています。

映画化もされ、短編を集めたスペシャルドラマも放送された人気シリーズの原点である『ストロベリーナイト・レジェンド』の結末で、残酷極まりない事件の黒幕として正体を現したのは、なんと姫川班に新しく配属されたド新人の刑事北見でした。

この北見を演じていたのが、2007年に青春映画『バッテリー』の主演で俳優デビューし、当時は映画中心に活躍していた林遷都さんです。

北見はキャリアでありながら、「上に立つには下を知らなければ」と現場勤務を志願したといいつつ、坊ちゃん育ちで責任感も薄く意思も弱い“ゆとり刑事”。

この「毒にも薬にもならない、プライドだけが高い、どちらかというとお荷物な新人」を林遷都さんが実にうまく演じていました。

そのため、事件捜査中に殉職したメンバーの代わりに姫川が北見と組んで捜査にあたることになったとき、視聴者は「こんな頼りないバディで大丈夫?」と心配になったものです。

ところが、姫川は北見と捜査を続けるうちどこか違和感を感じていき…もしや?と思ったその時、北見は豹変します。林遷都さんのこの豹変の演技も鬼気迫るものでした。

北見はプライドだけ高い無能な羊の皮を脱ぎ捨て、「今までたいていの悪事はやりつくした、他人の死体を見ると自分の生が実感できて気分がいい」と狂気をあらわにします。

仲間たちの助けで北見は逮捕されるのですが、連行されるときもゆがんだ優越感を叫び続ける北見の恐ろしさは、演じる林遷都さんの今日の活躍を予感させるものでした。

「新人刑事役」と「ラスボス的犯人役」を同時に演じるという難役で、若手時代にしかできないサスペンスフルな役をしっかり演じ切っていたと思います。

「刑事が犯人」だけでは意外さが足りない?俳優の細やかなキャラ造型が見せ所に!

本当はあと1人、「えっ」と思わせた俳優をご紹介したかったのですが、まだあまり再放送もされていないので、ネタバレはやめておくことにします。

ヒントは「ラスボスは最初からわかっていたけれど、お前が手下とは!?」これでわかった人はかなりのサスペンスドラママニアと言えるでしょう。

とにもかくにも、今では「刑事が犯人」パターンも視聴者に見透かされやすくなっています。

そのため、「刑事役」と「犯人役」を同時に演じるサスペンスフルな役には、視聴者まで信頼(あるいは油断)させてしまうような、より細やかで確かな演技力が必要とされます。

裏を返せば、俳優にとってはとても演じ甲斐のある役。これからどんな俳優が視聴者を驚かせてくれるか、楽しみですね。

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